Interview with a Top Runner

01 Risa Kano

Part of the Career Path

  • 入社
  • 新卒 2005年
  • 2005年 工機事業部 事業推進室
  • 2009年 東京営業本部 営業推進部 営業推進室
  • 2010年 工機事業部 海外営業室 ヨーロッパ担当
  • 2014年 産機事業部 営業部 環境東京営業課
  • 2022年 サンテックカンパニー EG統括部 営業部 EG大阪営業課
キタガワ サンテック カンパニー EG統括部 営業部 EG大阪営業課
営業 加納 里紗Risa Kano

Kitagawaと日本のものづくりを世界に届け繋ぐ
そのコーディネートが私の仕事

2005年に入社し、4年目からは営業として国内外で活躍している。

ベリーショートヘアーに、ダブルスーツ。腕時計はヴィヴィアン・ウエストウッド。
と、その装いはまさに「バリキャリ」な印象。

17年というキャリアのなかで形成された、仕事の変化に伴うとらえ方、
その人となりを、キャリアの一部とともにご紹介します。

動かなければ不安は払拭できない
考えて進めば周りが力になってくれる

大学の交換留学がきっかけで、
就職先の希望は、グローバル展開していて”日本のものを海外に紹介する仕事”ができる会社でした。
しかし、基本的に自信が持てない私は、面接で自己アピールすることが苦手で、採用までに時間と件数がかりました。

Kitagawaへ入社が決まってからも、全く新しい生活への変化、
何もできないことを会社に晒さないといけないことに漠然とした不安がありました

加納さんはKitagawa社員のなかで今では営業のホープである。
そんな彼女は、就職活動をしていた頃から自分の「自己肯定感の低さ」を意識していたという。

入社して、会社での全てのタスク(仕事)がチャレンジでした。
やりたいことをできるならやる。自分ではできないこともできるようにするには、どうするかを考えてやる。
そう自分で決めて、任された仕事に一生懸命向き合いました。

1年目に本社の工作機器事業部(現・キタガワグローバルハンドカンパニー)の事業推進室(企画)に配属され、
Kitagawaの広告宣伝の一環としてビジュアルブランディングを立ち上げるための、商品カタログの一斉改訂がありました。
そこで上司に『加納、やってみるか?』と聞かれて、『やります!』と即答しました。

日本のブランディングにも繋がると思い、率先して携わりました。
営業と技術の両部門からも参加していただき、各アイデアをまとめ、見る人にわかりやすくてポイントを押さえた内容に仕上げました。
今でもそのカタログが使われており、会社やものづくりに貢献できたのではないかと誇らしく思っています。
当時の私に任せてくれた上司に感謝しています。

自分の在り方は冷静に判断
周りをよく観、考え方は人から得る

入社5年目、広島本社の事業推進室から東京の営業推進室へ異動された加納さん。
同僚や他社で働く同年代の人々の姿がなぜかキラキラして見え、それまでの自分には得られなかった何かが彼らを成長させたんだろう。と考えた。

20代の私は”バリバリ仕事をこなしてやっていこう”と思っていたところもあって、
どうしても周囲と自分を比べ、焦りを感じていました。

営業という仕事は、諸先輩、開発・設計担当の方、クライアントの方など様々な立場の人の考えを聴き、予算・納期・クライアントの要望から納得していただける提案を何パターンも考えます。
もちろん、全てを満たせる程の予算がない場合は、折り合いをつけないといけない場合もあります。

プロジェクト毎に関わる人数も多く、楽観的な方、慎重派の方、判断が早い方、長考するけど最善な答えを出す方など、様々な人の考え方に触れることができました。
そうすることで、ものごとの感じ方・捉え方も1つではないと気づき、誰かと自分を比べることはしなくなりました。

焦燥感がなくなり、自身の仕事や私生活の充実について考えるようになったという。

Kitagawaは社員の能力や希望に合わせて仕事を任せてくれるうえに、休みもしっかり取れる会社です。
仕事も休日も楽しめるって最高ですよ。
今では私、『遊ぶために働いている』って実感してます。

彼女の週末は、1日は自宅でしっかり休む。そしてもう1日は外出して、
音楽ライブや歌舞伎・美術館をはじめ、ゴルフや山登りなど文化とアウトドアを楽しんでいる。

『体力・エネルギーの塊で、仕事もプライベートも楽しそうなことに突き進むことができる人です。
周りにしんどそうな姿は見せず、流されず自分のスタイルを貫いてますよ』
と、同僚からみた加納さんはアクティブな印象そのもの。

加納さんの日常からは、毎日を謳歌する意思と、ポテンシャルを発揮できる行動力が窺える。
また、Kitagawaには、加納さんのような社員の個人を容認し、受け入れてくれるの懐の深さを感じることができる。

チャンスという波は不意に訪れる
備えを怠らない人だけが波に乗ることができる

営業推進室から海外営業室へ転属。ヨーロッパを担当。
2013年、工作機械新商品開発で必要なロボットハンドの先端部品の買付のためヨーロッパへ赴いた際に、営業兼通訳として、現地の専門家とKitagawaの開発担当者の橋渡しを行った。

海外でのちょっと悔しい思い出は、仕事で英語を話すには日常会話以外にも、その業界の専門用語も英語で理解しないと仕事の話はままならないと痛感したことです。
逆に、設計の方は英語が話せないけれど、専門用語だけでヨーロッパの方と身振りを交えて会話ができていたんです。これは新しい発見でしたね。

約4年間海外営業を担当した後は、産業機械事業部(現・キタガワサンテックカンパニー)の環境営業課に配属され、Kitagawaで英語を使わなくなったのでしょうか?

確かに産業機械の営業では使わなくなりました。
今は目の前のやるべきことも多く、頑張って取り組めているので不満とかはないです。
ただ、やっぱり心のどこかで海外に行きたいなと思っています。

そう話す加納さんの言葉からは、今の仕事に納得しつつも、グローバルビジネスに関してあきらめていないことが伝わってきた。

実は2022年5月に、アメリカの大学にオンライン入学し、MBA(経営学修士号)を取得しました。

会社には全く相談せず、すべて自分で手続きを済ませ、自費で入学しました。
入学直前に初めて上司に入学する報告をしましたね。
土曜日に授業を受けて1週間で課題をやる。その間、会社の勤務時間は減らさなかったので大変でしたが、無事卒業することができました。

加納さんの「グローバルビジネスに携わりたい」「日本が誇る商品のブランディングを行いたい」という気持ちは入社当初から全くぶれてはいなかった。

いつかチャンスが巡ってきたときに掴める状態でありたい。と思い、学び続けています。
悔しい経験をしたあの頃よりも、海外でのビジネスを円滑に進めるようになりたいと思っています。

ビジネスを1から作り上げる面白さ
日本中の専門事業の力になれるやりがい

現在は、産業廃棄物をリサイクルする機械設備の営業を担当。週3日は訪問や提案で社外だ。
営業担当は5名おり、20代~50代が揃った賑やかなチームだ。
主な仕事は、産業用ミキサをコアに据えた機械設備を産業廃棄物処理業、産業廃棄物が排出される製造業、火力発電業などをされている企業に提案から販売・設備設置工事のアレンジ・アフターサービスまで幅広く行う。

「営業の基本は、徹底的に下調べをして提案書を作ります。
私一人では分からないことが殆ど。既存の商品に関しては先輩にすぐに聞く。
新商品に関しては、開発者たちに知識や開発目的やそのプロセスを電話で聞きます。
場合によってはクライアントへの説明に同行してもらうこともあります。」

自分だけで抱え込もうとせず、考えた後は割り切って人に頼る。
それが存外苦手と思う人もいるだろう。
先輩や聞きたい人が周りにいない。周りが忙しくて遠慮してしまう。
いい仕事のポイントは、臆さず人に聞くということだ。

これは経験を積まないと分からないことだと思うのですが、
自分が困ったときに頼れる人を状況毎に決めておくのがいいですね。
先ほども話しましたが、社内にはいろんな人がいます。
”この人に聞けば今すぐ返事をくれる” “クレームになりそうだからとにかく正確な情報が欲しい場合はこの人”ってね。

あとは、良いことも嬉しいことも、悪いことも聞きたくないことも、全ての情報を仲間とシェアし、事実と理由を理解するように心がけています。

昨今のSDGsの浸透もあり、産業廃棄物のリサイクル設備に関する問合せが増えたという。

SDGsをきっかけとする設備導入の検討は、お客様やその会社にとっての必要性や、導入後のイメージが明確な方は少ないです。
そのため、提案をする前にまず、お客様の要望をしっかりと聞くこと。併せて規模や要望に近い事例を紹介して、より具体的にイメージ・納得してもらうように心がけています。
『完璧な提案内容だ』と思って提案しても『こんなすごいものはいらん』と提案書を返されることもあります。

Kitagawa製品は、小型の単品でも200万円もします。
周辺機器を付ければ1億円超になることもあるため、事業収支に対するシビアな側面もあります。
さらに、産業廃棄物の内容によっては、国や行政への許可申請の審査が必要になります。
プロジェクトによっては、審査が通るまでに3年もかかることがあります。

その苦節を経て稼動にこぎつけた際の、お客様のワクワクされている姿は私も見ていて嬉しくなります。
この瞬間、お役に立てたこと、そしてビジネスを作り上げられた充足感があります。

営業を続けて13年。
自分に自信を付けることを原動力としつつ、
関わる人達や仕事と向き合う姿勢は、加納さんの営業スタイルそのものだ

Kitagawaの社員は皆、自分の役割を理解して議論し、
お客様のご要望や課題から逃げずに向き合う努力ができます。

加納さんは今、環境分野でお客様第一主義を実践している。
今後、SDGsの観点から、この環境分野でもKitagawaはグローバルな成長が見込まれる。
日本のものづくりを世界へと届け繋ぐため、加納さんはきっと走り続ける。